耐性菌(VRE)

抗生物質の効かない腸球菌(VRE)について
(専門家ではないので、間違っていたらメールをください)

概略
数ヶ国からの輸入鶏肉から抗生物質の「最後の切り札」とされるバンコマイシンが効かない腸球菌(VRE)が1998年から1999年にかけて日本国内の検疫所などで検出されました.

VREの発生原因
鶏を効率よく太らせたい→暗い部屋に多くの鶏を閉じ込めて動かさないで太らせる→病気になり易くなり、効率が落ちる→そこで、鶏が病気にならないように健康であるにもかかわらず、鶏のえさに抗生物質(バンコマイシンに良く似たアボパルシン)を混ぜた結果、VREが出現した.

1995年頃から徐々にアボパルシンを禁止する国が出始めた.
1996年日本の養鶏業者がその使用を自粛
1997年農水省がその使用を禁止した

VREの感染
80度で5分間以上の加熱でほとんど死滅するが、調理者の手指などに付き、そこから広がる恐れがある.調理の前後に手や調理器具を清潔にすれば感染をほぼ防げる.

VREは体内に入っても健康なら発病しないが、高齢者や重病、大手術直後など抵抗力が弱っている人は、炎症や敗血症などを起こしやすい.欧米では院内感染により、死亡する例もでている.

VREには抗生物質が効かず、手の打ちようがない状況でしたが、最新の情報では、VREに対して抗生物質と性質の違うラクトフェリン(細菌の鉄分補給を断ち死滅させる?)やバクテリオファージ(細菌に入り込み死滅させる?)が有効であるらしい?と研究されています.

北田園の意見
VREが出現してしまった背景を考えると、効率ばかりを追った農家の責任もありますが、そうせざるを得なかった社会システム全体を見直す必要があると思います.

鶏肉だけでなく、人の社会の病院内でもいわゆる「薬漬け」と言われる医療などによって、抵抗性を持つ細菌(※MRSA:メシチリン耐性菌)などが現れていると言われています.恐ろしいことです。

※MRSA(メシチリン耐性菌)
’99年6月9日の新聞報道によると日本国内でもMRSAが発見されてしまいました。
すでに欧米ではMRSAの院内感染が問題になっていましたが、日本でもMRSAの予防薬である「ムピロシン」がほとんど効かない高度耐性遺伝子(mupA)をもつMRSAが見つかりました。「ムピロシン」の乱用を避け、耐性菌の蔓延を防ぎべきであると叫ばれています。
(なお、MRSAは健康な人には問題有りません)

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